円高は輸出活動にブレーキをかける

安倍政権になってから、長引く円高とデフレの傾向にようやく転換期が訪れ、株式相場はアベノミクス効果を謳歌しているかに見えます。

 

日本は、資源を輸入する一方で自動車や電気製品などの付加価値商品を輸出しています。
円の価値が高いということは、ドル安・ユーロ安など他国の通貨が安いということです。
ドルを例にとると、1ドルが80円という時代、アメリカで2万ドルの車を売ったら160万円の収入です。
1ドルが105円なら同じ2万ドルの売り上げで210万円が手元に入ってくることになります。
企業は、決算期ごとに想定レートを設けて事業計画を立てますが、円が高くなると、仮に事業計画通りの現地通貨建ての売り上げがあっても、日本への寄与は大きく減ってしまいます。

変動通貨制の下で、正しいレートというものは市場が決めるものですが、想定レートを上回る自国通貨高は企業の海外での事業活動を本国の決算に組み入れる際にマイナスになるため、輸出活動にブレーキをかけることになってしまいます。
企業はこの影響を食い止めるためには、生産自体も海外で行い、現地生産現地販売にすれば、生産コストも自国通貨高によって抑えることができますが、その先に日本の製造業の空洞化が待っています。

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